薬を飲めば、問題は解決するのか?
学校の先生やスクールカウンセラーから、
お薬を勧められて、受診されるひとがおられます。
医者の側にも問題があり、
診断もそこそこに、お薬を出して終わり
というクリニックや病院が多く、
「薬を内服しておけば良い」といった風潮を助長させているのではないかと思います。
少なくとも、薬を飲ませる前に、
診断名や診断の根拠、薬の必要性、効果と副作用を知ることは、
子どもの健康や安全を守るためにも、必要ではないでしょうか。
ADHDのお薬については効果があります。
特に、コンサータやビバンセは内服してすぐに効果があります。
飲ませることに苦労はほとんどありません。
薬に頼りたくなる気持ちもわかります。
薬はメガネみたいなものだと考えています。
見えるようになり、いろいろなことがやりやすくなります。
ただ、やりやすくなるだけで、
メガネをかけたからといって、
今までできなかったことができるようになる訳ではありません。
運動でも、勉強でも、音楽でも、どのようなことでも、
課題を適切に設定して、うまく動機付けを行い、背中を押してやらせるかが大切です。
「できた」や「やってよかった」という結果で終わらなければ、継続して取り組めません。
イルカショーで高い位置に設置された輪をイルカがくぐったり、
表示を見て鳩がクルクル回ったりします。
犬がお手することも同じです。
行動は形成することができます。
罰を与えてやらせている訳でも、叱咤激励したり言い聞かせたりしてやらせている訳でもありません。
与えられた環境の中、
日々、できることを、できる範囲でやっていくしかありません。
応用行動分析の考え方は、日々の行動問題を解決するための大きな武器となります。
適切に対応すれば、行動の問題については必ず改善してします。
一緒に取り組んでみませんか。