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学習障害

「学習障害」は文部科学省が定義する用語です。
医学的には「限局的学習障害」と言い、下記の3つに分けられます。
 ① 読字(読めない)、② 書字(書けない)、③ 算数(数の感覚、数学的事実の記憶、計算の正確さや流暢性)

共通することは、
「知的な遅れはない」と言うことです。

相違点は、
日本おいて、知的発達の遅れは「発達障害」には含まれません。
発達障害者支援法に含まれていないためです。

一方、アメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)における神経発達症群(Neurodevelopmental disorder、いわゆる「発達障害」)には、知的能力障害群(知的発達症)も含まれています。


なお、注意欠如多動症(ADHD)のために、全般的な知的発達や読み書き検査に問題なくても、読字や書字が苦手が子どもが多くいます。
集中する力が弱く、丁寧に文字を追えないために、行を飛ばして読んだり、書かれている通りに文字を読まなかったりすることがあります。
書字についても、お手本を適当に見て書くために漢字を間違っていたり、繰り返し書くことが苦手で嫌がったりすることがあります。
黒板を書き写すことが苦手な子どもも多くいます。


当院で、下記の検査を必要に応じて受けることも可能です。
読み書き検査(STRAW-R):読み書き障害の有無を調べる検査
発達/知能検査(田中ビネー、新版K式とWISC-Ⅴ)
     :発達や知的の全般的レベルとともに、得意領域と苦手領域を知り、サポート方法を考えるための検査

 

[参考: 「学習障害」の定義]
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。

出典:文部科学省ホームページ https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00808.html


また、平成11年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」においては、下記の通りに定義されています。
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。

学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

出典:文部科学省ホームページhttps://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1396626.htm#:~:text=%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%9A%9C%E5%AE%B3%EF%BC%88LD%EF%BC%89%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%BE%A9%20%EF%BC%9CLearning%20Disabilities%EF%BC%9E&text=%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E5%9F%BA%E6%9C%AC,%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%99%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

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