山中現さんの作品
クリニックには、山中現さんの作品をたくさん展示しています。
ホームページの作品も全て山中さんのものです。
病院が好きな子どもはほとんど居ません。
穏やかな空気が流れ、やさしい雰囲気で、少しリラックスできる、病院らしくない空間にしたいと考えました。
「また行ってもいいよ」くらいの場所ではあって欲しい。
偶然、山中現さんの作品を目にしました。
飽きずに見ていると、やさしい気持ちになります。作品の中に空間の広がりが感じられます。
日常では、何かと大変なことがあるけれど、もっと単純に考え、いろいろなものから自由でよいのではと思えてきます。
自分なりに、感じて、解釈できる点も気に入っています。
子どもだけでなく、大人も、癒されます。
山中さんの作品を出版している会社に、連絡先を教えてもらえないかというメールを出しました。
その翌日、突然、知らない番号から着信がありました。出版社の方からでした。
「山中先生とお話ししました。今、ご自宅におられるので、直接、お話ししてください」とのこと。
「今??」とドキドキしながら、教えられた番号に電話しました。
「山中です」と優しい声が聞こえ、「先生の作品をホームページなどに使用させてもらいたい、原作を拡大して、クリニックの窓にも貼りたい」などというようなことを話したように思います。
「話は聞いています。いいですよ」と二つ返事でした。
クリニックのために、ロゴを数種類、作品を5種類、制作してくださいました。
凸版印刷の方々が、インクのカスレなども原作のまま、ロールスクリーンに拡大して印刷してくれました。
すべての窓枠に、山中さんの作品を掲示しています。
ホームページにも、診察券にも、チラシにも、名刺にも、山中さんの作品を使用させていただいています。
しもきたざわこどもの発達クリニックの主役は、子どもだけではありません。お母さん、お父さんも主役です。
お母さん、お父さんにとっても、あわただしい日常を少しだけ忘れ、ひと息つける場所にしたい。
家具はウォールナットで統一しました。
クリニックを出るとき、「少し肩の荷が軽くなった」と前向きな気持ちになってもらいたい。
子どもと、お母さん、お父さんは車の両輪のようなもので、どちらも、クリニックの大切な主役です。
優しいスタッフたちと一緒に、クリニックでお会いできることを楽しみしています。